「知的障害のある人が利用したくなる図書館とは?」アンケート結果

第21回図書館総合展にて行った『公共図書館でできる知的障害者への合理的配慮』刊行記念「知的障害のある人が利用したくなる図書館とは?」の参加者アンケートをまとめました。
 

参加者アンケート結果

下記項目についての回答をまとめました。
●どんなことを知りたいと思って参加されましたか。
 回答はこちら
●講演内容について,ご感想やご意見,ご質問をお聞かせください。
 回答はこちら
 

質問への回答

いただいたご質問に,講師が回答いたします。
Q.伝えるために人を呼ぶ,その方法として施設へ広報をしに行ったとのことですが,施設はどのように選んだのでしょうか? 年齢,職種などターゲットを決めていたら聞いてみたいです。最終的にどのくらい施設へ行ったのでしょうか?
A.協力図書館からの報告では,図書館に近い施設や図書館を利用されたことがある施設に,直接連絡をとって協力を求めたり,福祉施設を束ねる「作業所連絡協議会」(地域によって名称は異なります)に打診したりしたとのことです。
協力図書館にもよりますが,2~3施設(作業所,事業所なども含む知的障害者の通所施設)に協力を求めたようです。施設には軽度から重度の方がいらっしゃいますが,体験ツアーには,重度の方も参加されていました。
(藤澤和子)

Q.代読について,学校の授業で読み聞かせはあまり会話をはさむのがよくないとされていましたが代読では会話にシフトしたりするのでしょうか?
A.「読み聞かせ」とは,読み手が選んだ本を複数の聞き手に読む,いわゆる「読み聞かせ」でしょうか。
代読は,聞き手が読んでほしい本を選び,代読者が読み進むのですから,聞き手にとってわかりにくいところが出てくれば,聞き手の代読者が質問に答えたり,会話になったりすることもあるかもしれません。しかし,あくまで代読ですので,本を読み進めることが一番大切なことです。
(吉田くすほみ)
 

講師より

会場がいっぱいになるほど多くの方に聞いていただき,ありがとうございました。
アンケートを拝読し,図書館の合理的配慮への取り組みの具体例や意義を理解していただけたことを,大変うれしく思いました。また,代読については,動画で,利用者の意思を尊重していっしょに読書を楽しむ様子が伝わり,代読が当事者の方にとても有益であることをご理解いただけたことも,うれしく思っています。
『公共図書館でできる知的障害者への合理的配慮』で,取り組みの詳細を知っていただくと,さらに方法などもわかると思いますので,手にとっていただけると幸いです。

藤澤和子・吉田くすほみ

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